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遺品整理の流れ・手順を7ステップで解説|何から始める?

身内が亡くなり、いざ遺品整理を始めようとしても、「何から手を付ければいいのか分からない」という方がほとんどです。

部屋には家具・家電・衣類・書類・写真が混在していて、どれを残してどれを捨てるのか、処分はどうするのか、判断することが山ほどあります。

遺品整理は、順番を決めてから動けば、迷いも手戻りも大きく減ります。

この記事では、準備から仕分け・処分・清掃までの流れを7ステップで解説します。自分で進める場合と業者に依頼する場合、それぞれの流れもまとめたので、初めての方はここから読み始めてください。

遺品整理の流れ・手順のポイント

  • 全体は準備 → 仕分け → 処分・清掃の3段階。順番を守れば迷わない
  • 最初にやるのは片付けではなく親族での方針決めと貴重品・重要書類の確保
  • 仕分けは「残す・形見分け・売る・処分」の4分類で。迷った物は保留
  • 自分でやると1LDKで週末3〜4回、業者なら半日〜1日が目安
  • 相続放棄を考えているなら、遺品に手を付ける前に専門家へ相談

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目次

遺品整理の全体像|準備・仕分け・処分の3段階

3段階の流れ
遺品整理の流れは、大きく分けると次の3段階です。

段階 やること 期間の目安
①準備 親族で方針を決める/貴重品・重要書類を確保/手続きと期限を確認 葬儀〜四十九日の間
②仕分け 残す・形見分け・売る・処分の4分類に分ける 自分で:数週間〜数ヶ月
業者:見積もり時に方針共有
③処分・清掃 不用品の搬出・処分/買取/清掃/解約・引き渡し 自分で:数週間
業者:半日〜3日

多くの方がつまずくのは、①を飛ばしていきなり②から始めてしまうことです。

方針が決まっていないまま片付けると、「それは捨てないでほしかった」という親族間のトラブルや、相続手続きに必要な書類を誤って処分する事態につながります。

「何から始めるか」の答えは、片付けではなく「準備」です。以下、7つのステップに分けて具体的に解説します。

【準備編】遺品整理を始める前にやる3つのこと

ステップ①親族で方針を決める

最初にやるべきは、相続人・親族の間で方針をそろえることです。決めておきたいのは次の5点です。

  • 誰が中心になって進めるか
  • 残してほしい物・形見分けしたい物はあるか
  • 実家(持ち家)をどうするか:住む・売る・貸す・解体
  • 費用は誰がどう負担するか
  • いつまでに終えるか(賃貸なら明渡し期限)

全員が集まれるのは葬儀と四十九日くらいなので、このタイミングで話しておくのが現実的です。

集まれない場合は、LINEグループなどで「処分する前に写真を共有する」というルールを決めておくだけでも、後のトラブルを防げます。

ステップ②貴重品・重要書類を確保する

片付けに入る前に、次の物を回収して1か所にまとめます。相続や解約の手続きで必要になるため、誤って処分すると手続きが止まります。

  • 鍵・印鑑・通帳・キャッシュカード
  • スマートフォン・パソコン(契約の確認・解約に必要)
  • 土地の権利書・不動産や保険の契約書類
  • 有価証券・保険証券・年金手帳
  • 現金・貴金属・ブランド品
  • 遺言書(見つけても勝手に開封しない)

スッキリンのポイント:現金・貴重品の「隠れ場所」

現場の経験上、現金や貴重品が最も見つかるのは寝室です。枕の下、マットレスの下、ベッドサイドの引き出しなど、寝た姿勢から手が届く場所に大切な物を置く方が非常に多いです。そのほか、タンスの奥、仏壇の引き出し、本と本の間、衣類のポケット、冷蔵庫の中(封筒入りの現金)も要チェックです。

ここに注意:相続放棄を考えているなら手を付けない

故人に借金があるなどの理由で相続放棄を検討している場合、遺品を処分・売却したり持ち出したりすると「相続を承認した」とみなされ、放棄できなくなるおそれがあります。相続放棄の期限は亡くなったことを知った日から3ヶ月以内です。可能性があるなら、遺品整理の前に弁護士・司法書士へ相談してください。

ステップ③期限のある手続きを先に済ませる

遺品整理そのものに期限はありませんが、周辺の手続きには期限があります。死亡届(7日以内)、年金・健康保険の資格喪失(10〜14日以内)、相続放棄(3ヶ月)、相続税の申告(10ヶ月)などです。

これらを先に片付けておくと、遺品整理に集中できます。詳しい期限の一覧と、始める時期の目安は次の記事にまとめています。

あわせて読みたい遺品整理はいつから始めるべき?時期の目安・期限・進め方を解説

【実践編】自分で遺品整理をする手順4ステップ

準備が整ったら、実際の片付けに入ります。ここでは自分(親族)で進める場合の手順を説明します。

ステップ④日程・人員・道具をそろえる

遺品整理は想像以上に時間と体力を使います。1LDKで週末3〜4回、一軒家なら数ヶ月かかることも珍しくありません。

最低でも2人以上で、できれば連続した日程を確保してください。必要な道具は次の通りです。

  • 段ボール(大・小)、ガムテープ、油性ペン
  • ゴミ袋(自治体指定のもの)、養生テープ
  • 軍手、マスク、動きやすい服装
  • 工具(ドライバー、カッター、家具の解体用)
  • クリアファイル・ジップ付き袋(書類や小物の仕分け用)
  • 緩衝材(貴重品・割れ物の保護用)
  • 台車・キャリーベルト(あれば搬出が楽になる)
  • 脚立(高所の収納の確認用)

電気・水道は作業が終わるまで止めないでください。照明と掃除に必要です。

ステップ⑤「4分類」で仕分ける

仕分けは次の4つに分けるのが基本です。段ボールや置き場所を分類ごとに決め、ラベルを貼っておきます。

分類 対象 ポイント
残す 写真・手紙・故人が大切にしていた物・相続財産・日記・手帳・住所録・年賀状 迷ったら必ずここに。住所録や年賀状は死亡通知や相続で使うので2〜3年は保管
形見分け 親族・友人に渡す物 四十九日前後に渡すのが一般的
売る 貴金属・ブランド品・骨董品・未開封の酒・状態の良い家具家電 価値が分からない物は処分しない
処分 上記以外の衣類・日用品・消耗品・使えない家具家電 自治体のルールに従って分別

進め方のコツは、部屋ごと・場所ごとに区切って、1か所ずつ終わらせることです。家全体を一度に手を付けると、どこまでやったか分からなくなります。

玄関や廊下など「思い入れの少ない場所」から始めると、判断に慣れてから思い出の多い部屋に進めます。

ステップ⑥処分方法ごとに手配する

「処分」に分けた物は、種類によって処分方法が異なります。

種類 処分方法 費用の目安
可燃・不燃ゴミ 自治体の収集日に出す 指定袋代のみ
粗大ゴミ(家具など) 自治体に申し込み、シールを貼って指定日に出す 1点300〜2,000円程度
リサイクル家電
(冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビ)
家電量販店か指定引取場所へ。自治体では回収できない リサイクル料金+運搬費で1点3,000〜6,000円程度
パソコン メーカー回収か認定事業者へ。データ消去を忘れずに 無料〜数千円
金庫・消火器・ガスボンベ 自治体では回収不可。専門業者へ 数千円〜
仏壇・位牌・遺影・人形 寺院や仏壇店で供養(閉眼供養・お焚き上げ)してから処分 供養料1万〜5万円程度
介護用ベッド・車椅子・紙おむつ 買取はほぼ不可。社会福祉協議会やケアマネジャーに寄付先を相談。ベッドは解体して粗大ゴミ 無料〜数千円

※費用は参考値です。自治体・事業者により異なります。

量が多い場合は、軽トラックやワゴン車で自治体の処理施設に直接持ち込む方法もあります。収集日を待たずに処分でき、費用も安く済みますが、受け入れの可否と事前予約の要否を自治体のサイトで確認してください。

自分で処分するときの近隣配慮

  • 大型家具の解体や搬出は夜間に行わない
  • ゴミは一度に大量に出さず、収集日ごとに小分けにする
  • 衣類や日用品は中身が見えないよう袋に入れる
  • 空き家になる場合は、郵便受けのチラシや庭の雑草を放置しない(空き家と分かると防犯リスクが上がる)

粗大ゴミは自治体によって月1〜2回しか回収がなく、申し込みから回収まで2〜3週間かかることもあります。処分の手配は、仕分けと並行して早めに進めるのがポイントです。

ステップ⑦清掃・解約・引き渡し

搬出が終わったら、部屋の掃除をします。賃貸の場合は、管理会社の立ち会いのもと原状回復の確認を受けて明け渡します。

電気・ガス・水道の解約はこの段階で行います。持ち家の場合は、売却・賃貸・解体の方針に応じて不動産会社などに相談する段階に進みます。

自分でやる?業者に頼む?判断の基準

ここまでが自分で進める場合の流れですが、すべてを自分たちで行うのは現実的に難しいケースも多いです。判断の目安を整理します。

自分で行う 業者に依頼する
費用 処分費のみ(数千〜数万円) 1R・1Kで4〜7万円、2LDKで17〜22万円が目安
期間 数週間〜数ヶ月 半日〜3日
体力・手間 大。搬出・分別・処分手配をすべて自分で 小。立ち会いのみ、または不在でも可
向いているケース 物量が少ない/近くに住んでいる/時間に余裕がある 物量が多い/遠方/賃貸で期限がある/高齢で搬出が難しい

次のどれかに当てはまるなら、業者への依頼を検討したほうが結果的に負担も費用も抑えられます。

  • 1LDK以上の家財をすべて処分する
  • 遠方に住んでいて、現地に何度も通えない
  • 賃貸で明渡し期限が決まっている
  • 大型家具・家電が多く、自分たちでは搬出できない
  • 孤独死・ゴミ屋敷の状態で、清掃が必要
  • 老人ホームなど施設の退去で、1週間以内の片付けを求められている

業者は不用品の搬出・分別・処分・買取・清掃までまとめて対応するため、自分たちは「残す物を決める」ことに集中できます。

サービス案内スッキリンの遺品整理サービス|料金・作業の流れ・対応エリア

業者に依頼する場合の流れ6ステップ

問い合わせ〜作業完了の6ステップ
業者に依頼する場合は、問い合わせから作業完了まで次の流れで進みます。

①問い合わせ・相談

電話やフォームで、間取り・おおよその物量・希望時期・住所を伝えます。この時点で概算を聞ける業者もあります。

準備編のステップ①②(親族の方針・貴重品の確保)は、この前後に済ませておくとスムーズです。

②現地見積もり

業者が現地を確認し、物量・搬出経路・エレベーターの有無などをもとに見積書を作成します。

現地を見ずに確定金額を出す業者は避けてください。見積書には人件費・車両費・処分費・買取額・オプションの内訳が書かれているかを確認します。

このとき、「残す物」「探してほしい物」「買取してほしい物」を伝えておくと、作業当日の行き違いがなくなります。

③比較・契約

2〜3社の見積もりを比較し、金額だけでなく、追加料金の有無・許可(一般廃棄物収集運搬業・古物商)・口コミを確認して決めます。

契約は必ず書面で交わし、追加料金が発生する条件を明記してもらいます。

あわせて読みたい遺品整理の悪徳業者の見分け方|手口・対処法と費用を抑えるコツ

④作業日の調整・事前準備

作業日を決め、当日までに次を済ませておきます。

  • 残す物・形見分けの物を別の場所に移すか、目印を付ける
  • 貴重品・重要書類を回収しておく
  • 賃貸なら管理会社に作業日を連絡(搬出経路・駐車スペースの確認)
  • 近隣への一声(トラックの出入りがあるため)

⑤作業当日

作業当日の流れ(横長の矢印タイムライン)
作業当日は、おおむね次の順番で進みます。1Kで半日、2LDK〜一軒家で1〜3日が目安です。

順番 作業 内容
1 近隣への挨拶 トラックの出入りや搬出音があるため、作業前に近隣へ一声かける
2 作業前の打ち合わせ 残す物・探す物・買取希望を依頼者と作業員で最終確認
3 搬出経路の養生 廊下・玄関・エレベーターなどをシートやマットで保護
4 仕分け・分別 残す物を分け、処分品を可燃・不燃・粗大・リサイクル家電などに分別
5 買取査定 貴金属・骨董品・家電などを査定し、作業費から相殺
6 搬出・積み込み 家具・家電・分別済みの不用品をトラックへ
7 清掃 室内と搬出経路の掃き掃除。ハウスクリーニングはオプションの場合が多い
8 完了確認・支払い 見積書と部屋の状態を照合し、問題なければ精算
9 形見分けの配送・供養(必要な場合) 遠方の親族への配送や、仏壇・人形などの合同供養を手配

立ち会いは必須ではありませんが、作業開始時の打ち合わせと、完了確認だけは立ち会うのがおすすめです。「これは残す」「これは処分」の最終判断がその場でできます。

作業中に現金や貴重品が見つかった場合は、その場で報告・引き渡しがあるのが優良業者の対応です。

⑥完了確認・支払い

作業後、部屋の状態と見積書の内容を照らし合わせて確認します。買取があれば作業費から差し引かれます。

見積書にない追加請求があった場合は、その場で支払わず、書面の内容を確認してください。

スッキリンの作業の流れ

当社では、現地での無料見積もり → 内訳つきの見積書 → 作業日の調整 → 作業・買取 → 完了確認、という流れで進めています。作業後の追加請求は行っていません。回収した家具・家電は国内外でリユースし、処分費を抑えた分を料金に反映しています。見積もりだけ先に済ませて、作業日は四十九日後に設定するといった対応も可能です。詳しくは遺品整理サービスのページをご覧ください。

遺品整理でよくある4つの失敗

流れを知っていても、実際にはつまずきやすいポイントがあります。事前に知っておくと避けられます。

①勢いで捨ててしまい、後から後悔する

「早く終わらせたい」という気持ちで一気に処分すると、後から「あの写真を残しておけば」「あの品は兄が欲しがっていた」と後悔するケースが多いです。

迷った物は「残す」に入れる、処分前に写真を撮って親族に共有する、の2つを徹底するだけで防げます。

②重要書類を一緒に処分してしまう

古い書類の束の中に、権利書や保険証券、株券が紛れていることがあります。書類は1枚ずつ確認するか、ひとまず「残す」にまとめておき、落ち着いてから仕分けてください。

③相続放棄を考えているのに手を付けてしまう

前述の通り、遺品の処分や持ち出しが「相続を承認した」とみなされる可能性があります。少しでも放棄の可能性があるなら、専門家に相談してから動いてください。

④親族間で「言った・言わない」になる

一人で判断して進めると、後から「勝手に捨てた」と言われることがあります。方針決めの段階で中心になる人を決め、処分前の写真共有をルール化しておきましょう。

よくある質問(FAQ)

遺品整理は何から始めればいいですか?

片付けではなく、親族での方針決めと貴重品・重要書類の確保から始めてください。この2つを済ませてから仕分けに入ると、手戻りやトラブルが大幅に減ります。

遺品整理にかかる期間はどのくらいですか?

自分で行う場合、1LDKで週末3〜4回、一軒家なら数ヶ月かかることもあります。業者に依頼すると、1Kで半日、2LDK〜一軒家でも1〜3日が目安です。

仏壇や位牌はどう処分すればいいですか?

寺院や仏壇店で閉眼供養(魂抜き)をしてから処分するのが一般的です。供養料は1万〜5万円程度が目安です。遺品整理業者が供養の手配まで行う場合もあります。

遠方に住んでいて現地に行けません。遺品整理はできますか?

業者に依頼すれば、立ち会いなしでの作業も可能です。残す物・探してほしい物を事前に伝え、作業前後の写真報告と鍵の受け渡し方法を決めておきましょう。

業者に頼む場合、こちらで準備することはありますか?

貴重品・重要書類の回収、残す物の明示、賃貸なら管理会社への連絡の3点です。仕分けや分別は業者側で行うので、事前に自分で片付けておく必要はありません。

遺品整理の費用はいくらくらいかかりますか?

業者に依頼する場合、1R・1Kで4万〜7万円、2LDKで17万〜22万円が目安です(参考値)。物量・搬出環境・買取の有無で変わるため、現地見積もりで確認してください。

あわせて読みたい遺品整理の費用相場はどれくらい?料金を抑えるコツや注意点は?

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まとめ|遺品整理は「準備→仕分け→処分」の順番を守る

遺品整理の流れは、準備(方針決め・貴重品確保・手続き)→ 仕分け(4分類)→ 処分・清掃の3段階です。

何から始めるか迷ったら、片付けではなく親族での方針決めと貴重品の確保から。この順番を守るだけで、後悔やトラブルの大半は防げます。

・最初にやるのは方針決めと貴重品・重要書類の確保

・仕分けは「残す・形見分け・売る・処分」の4分類、迷ったら残す

・処分方法は物の種類で異なる。粗大ゴミ・リサイクル家電は早めに手配

・物量が多い・遠方・期限ありなら業者依頼のほうが負担も費用も抑えやすい

自分たちだけでは難しいと感じたら、無理をせず業者を頼ってください。当社は累計25万人以上の遺品整理・不用品回収に対応し、現地での無料見積もりと内訳つきの見積書を徹底しています。まずはお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

年間10.000人以上に選ばれる関西最大級のエンディングカンパニー『株式会社スッキリン』に勤務。
ゴミ屋敷片付け、遺品整理、生前整理、特殊清掃の分野に豊富な知識と経験を持つ。
YouTubeチャンネル『スッキリンお片付けチャンネル』に出演。

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