季節の変わり目や新年を迎えるに当たり、衣替えや引っ越し、リフォーム等で出てきた不用品、特に家具や家電製品は処分するのには手間がかかったり、億劫になってしまうのは当たり前のことです。そんな時、家のポストに『不用品を無料で回収します』等と書いた紙が入っていたことはありませんか?またインターネット上の広告で『費用0円!!不用品回収』等と書いた広告を見たことはありませんか?
もしこれらの文言に惹かれ、いざ業者に依頼してしまうと、後に高額な費用を請求されたり、処分予定では無い物を半ば強引に回収される等のトラブルが近年、多発しています。
最悪の場合、回収した物を業者が不法投棄し、依頼者に法的責任が発生するケースも実際にあります。
そのため不用品の無料回収について、以下のような不安や疑問を持っている方が多くいらっしゃいます。

不用品の回収で無料って本当?



不用品回収を依頼する時の注意点は?



無料回収は悪徳業者が多いのは本当?
以上のような点を中心に分かりやすく解説していきます。
【本記事のポイント】
不用品の無料回収について
依頼する際の注意点とは?
悪徳業者の見破り方
不用品の無料回収について


不用品の無料回収を謡うチラシやインターネット上で無料回収について強調した広告は確かに存在します。しかし、本当にそれらは可能なのでしょうか?
結論から先に申し上げますが、限定的な条件になりますが可能ではあります。
不用品の回収を業者に依頼した場合、無料で回収してもらえるケースは以下の通りになります。
業者が買取可能な物があった場合
1つ目は、不用品の買取を業者にしてもらうことです。
そもそも不用品回収を業者に依頼した場合、依頼者が支払う費用の大部分は車両費・人件費で決まります。
例えば、箪笥1つの回収を業者に依頼した場合、箪笥を部屋から出し、運搬し車両に積み込む作業員が2名必要なので、2人分の人件費+箪笥を運搬する軽トラック1つ分の車両費が必要になります。
加えて、箪笥1つ単体に回収・処分費用が必要になります。
それらを合わせておそらく箪笥1つの回収では約25,000円以上の費用が必要になります。
その費用が無料になる条件として、もし買取可能な物を一緒に回収してもらうことで、かかる費用と相殺して、無料の回収になる場合が考えられます。
過去に利用した・過去に利用した家族・知人からの紹介
2つ目は過去に利用した場合、または過去に利用した家族・知人からの紹介で不用品回収を依頼する場合、無料で回収をしてもらえるかもしれません。
多くの不用品回収業者は1つでも多くの案件を獲得するために、過去にその業者を利用した人からの紹介の場合、費用を安く抑えることがあります。
そのため過去に利用したことがあるお客様に、業者は今後も継続的に利用してもらいたいので、少量の回収であれば、他の回収案件と抱き合わせで対応できるので、無料で回収してもらえる場合があります。
しかし注意すべき点として、多くの業者は少量のみ無料回収可能だと思いますので、複数個を回収してもらいたい場合は、有料の回収を依頼しないといけません。
リサイクルする前提の回収
3つ目は業者が処分前提で回収するのでは無く、リサイクルする前提で回収を行う場合、無料で回収をしてもらえることがあります。
不用品回収業者の多くは事前にリサイクル可能な物(鉄・銅などの金属)の回収を依頼された場合、それらのリサイクル可能な物を業者が売却して、もし依頼者が支払う費用以上の利益が出るなら、無料で回収することがあります。そのため、もし大量の鉄等の業者が利益を出せる物に関しては、無料で引き取りを行ってくれることがあります。
以上の条件に応じた場合、無料での不用品回収を行ってもらえる場合があります。
また上記の条件だと粗大ゴミの不用品回収は無料になることはかなり難しいです。粗大ゴミの不用品回収について以下の記事で詳しくまとめています。是非、ご参照ください。


チラシ・広告の注意点


上記で解説しましたが、業者が無料で不用品回収を行う条件はかなり限定的です。そのため家のポストに入っているチラシやネット広告のように『無料』であることを強調した不用品回収には以下のような注意点や問題があるかもしれません。
『回収物』は無料
1つ目は『回収物』は無料であるということです。
一見すると良く分からない表現だと思いますが、これこそがそのような『無料』を強調したチラシや広告を作っている不用品回収業者の狙いです。
先述した通り廃品回収業者に支払う費用の大部分は人件費と車両費、そして回収物の処分費用です。そのためもし『回収』無料のチラシや広告を見て業者に依頼した場合、依頼者は回収物の処分費用は『無料』で支払う必要はありませんが、人件費と車両費は有料だと言われ、費用を支払う必要があるかもしれません。
つまり実質『回収物』に関する費用は無料で、人件費や車両費等の『作業費』は有料だということです。
そのため、無料で回収してもらえるわけではなく、無料のチラシや広告を見て依頼したとしても費用を支払わなければなりません。
特定の回収物のみ無料
無料のチラシや広告を見て依頼した場合、先述しましたが、例えばリサイクル可能な金属のみを無料で回収している場合も考えられます。そのため、全ての不用品の回収が無料ではなく、業者が求めている物以外の回収を依頼した場合、費用が必要になる場合も考えられます。
『無料』だと偽っている
無料のチラシや広告を出していますが、『無料』だと偽って、実際の作業途中や作業終了後に高額な費用を請求しようとしていることも考えられます。
このようなチラシや広告を作る業者の狙いとしては、最初は『無料』の不用品回収を強調した宣伝行為を行い、その宣伝を見て依頼した依頼者に対して作業途中や作業終了後に様々な迷惑行為(全体の不用品の半分だけを回収し、残りは追加費用が必要になると言う、作業終了後に高額な費用を請求し、依頼者が支払うまで居座り続ける、急に高圧的な態度で対応する等)を行い、半ば強引に費用を支払わせようとします。
このような最初から依頼者を騙そうとする業者は悪徳業者です。悪徳業者に依頼した場合、依頼者は金銭的なダメージのみならず、その後、多くのトラブルに巻き込まれる危険性があります。
また引っ越しの際に出た不用品を業者に処分してもらう際、注意すべきことは多々あります。引っ越しの不用品回収について以下の記事で詳しくまとめています。是非、ご参照ください。


悪徳業者とトラブル


不用品回収を行う業者の全てが優良な業者だという訳ではありません。どのような業界にも必ず一定数、悪徳業者は存在します。
特に不用品の回収を行っている業者の中で、チラシや広告で『無料』を強調している業者は悪徳業者の可能性がとても高いです。年々、悪徳業者との間で起きたトラブル事例は増加しています。
もし悪徳業者に廃品回収を依頼してしまった場合、起こり得るトラブルについて解説します。
高額な費用を請求される
悪徳業者に依頼してしまうと、高額な費用を請求されることが多いです。
『無料の廃品回収』で依頼したつもりが業者に費用を請求されたという例を先ほど紹介しましたが、特にこのトラブルが悪徳業者には多いです。
チラシや広告には『無料』と記載されているものの、実際に依頼すると「無料ではない」「費用がかかる」と言われる、作業途中や作業終了後に「ここからの作業は有料」「お金を払うまで帰らない」と泣く泣く費用を支払ってしまうパターンです。わざわざ業者を呼んだのに、お金がかかるからと断るのは気まずい、脅されたり暴力を振るわれるかもしれないという不安が重なり、「お金で事が済むのなら」と支払ってしまいます。
強引な契約を結ばされる
悪徳業者は強引に契約を結ぼうとします。
悪徳業者の多くはチラシや広告を見て、連絡があった場合、連絡した依頼者の不安を煽る言葉を巧みに使う・怒鳴り声をあげる・契約するまで連絡を止めない・勝手に家に訪問する・今しか無料で契約できないと煽る等を行います。悪徳業者の営業で不安になったり、家に訪問されて早く帰ってほしい依頼者は正常な判断ができなくなり、その悪徳業者と契約を結んでしまいます。その後、上記の『高額な費用を請求される』に繋がることが多いです。
盗難の危険
悪徳業者は不用品回収の作業中に、回収予定に無い物やタンス預金や貴金属等を依頼者に無断で持っていくことが多いです。
また特に質の悪い悪徳業者は初めから、貴重品や現金の盗難目当てで不用品回収を行っている場合もあります。
不当な買取
不用品回収業者の中には、不用品の買取サービスを行っていることがあります。
しかし、悪徳業者は不当な買取を行っていることが多いです。
傷がついている等の言いがかりをつけて、買取金額を下げる、または無料で引き取ろうとしてくる等、強引な交渉を行おうとする業者も少なくありません。
不法投棄
不用品回収業者の多くは回収したゴミや不用品をリサイクルするか各自治体のルールに則って、処分します。
しかし悪徳業者の多くはルールに則った処分をせず、山や空き地等に許可も取らずに不法投棄をすることが多いです。
もし悪徳業者に依頼した場合、処分したゴミや不用品の中に依頼者の個人情報が分かる物が入っていた場合、依頼者が不法投棄の民事や刑事罰を受けるかもしれません。
作業が粗雑
不用品回収業者の多くは部屋から大型の家電や家具を搬出する際、壁や床に傷をつけない様に注意し、誤って個人情報を含む物や依頼者が残してほしい物を誤って捨てないように丁寧な作業を心掛けています。
しかし、悪徳業者の場合、作業が粗雑で壁や床を傷つけたり、箪笥等の回収でも中身を確認せずに持って行ってしまうことが多いです。もちろんそのような悪徳業者は床や壁が傷ついても補償をしようとせず、そのような業者に依頼したために無駄な修理費を支払わなければならないことになってしまいます。
キャンセルに応じない
悪徳業者はキャンセルに応じない場合が多いです。
もし用事が入って、不用品回収をキャンセルしようと思っても、キャンセルできないと突っぱねられてしまうケースです。
このケースに関しては業者も巧妙に考えており、レシートや領収書といった、記録となるものを一切残さないことで「証拠がない」として応じないようにしています。
以上が悪徳業者に依頼した場合、起こり得るトラブルについてです。
悪徳業者の見破り方


上記で悪徳業者に依頼してしまった場合、起こり得るトラブルについて解説しました。
トラブルに巻き込まれない様に悪徳業者の見破り方について解説します。
書面を作らない
悪徳業者の多くは書面を作成しないことが多いです。
書面を残さないことで、口頭の契約を理由に業者側が容易に金額を変更しやすくなってしまいます。事前に書面を作成しない業者については悪徳業者の可能性が高いので、依頼はなるべくしないようにしましょう。
インターネット上に情報が無い
悪徳業者の多くはインターネット上に情報が無いことが多いです。
また業者のホームページがあったとしても料金が不明瞭だったり、業者の住所や連絡先等の会社情報がないことが多いです。そのためホームページがあれば安心ではないので、注意が必要です。
以上の点を事前に確認することで、悪徳業者に依頼するリスクを減らすことができます。
悪徳業者について、更に詳細に以下の記事で詳しくまとめています。是非、ご参照ください。


不用品回収の費用を安く抑える方法


無料での不用品回収が依頼できる条件や悪徳業者に依頼した場合の危険性ついて解説しました。ほとんどの場合、無料で不用品回収をしてもらえることはありません。
しかし、不用品回収を費用を抑えて、安く業者に依頼することは可能です。
不用品回収を安く依頼する方法を紹介します。
不用品の買取
不用品回収を業者に依頼する場合、業者に買取可能な物を買い取りしてもらうことで、少しでも費用を安く抑えることができます。これが最も簡単な費用の抑え方です。
不用品の中で、主に業者が買取可能な物を紹介します。
貴金属・ブランド品
1つ目は、貴金属・ブランド品です。
ブランド物のバックや時計からマフラーや手袋といった小物まで、ネームバリューのあるブランド品の多くは、多少状態が悪くても、買取を行っている業者が多いです。
貴金属に関しても、同様に高額な買取になることが多いです
骨董品・美術品
2つ目は、骨董品・美術品です。
茶碗や花瓶、皿等の骨董品の買取を行っている業者も多いです。また、茶道具等の茶器は意外と高額な買取になりやすいので、なるべく処分ではなく、業者が買取可能ならばなるべく利用しましょう。
美術品では、絵画や掛け軸、仏像等の置物が買取可能なことが多いです。しかし、美術品はレプリカや模造品も多く、買取ができない場合も多いです。
酒
3つ目は酒です。
酒は基本的に未開封の物でしか買取できないことが多いです。お酒の中でも、洋酒や日本酒は買取可能な物が多いです。特に贈答用のお酒を開封せずに保管している物は処分するより積極的に買取してもらいましょう。また一部の酒の場合、開封後の中身の無い空きビンも買取可能なものがおおいです。
コレクション品・嗜好品
4つ目はコレクション品・嗜好品です。
コレクション品・嗜好品とは、主にミニカーやCD、葉巻、レトロゲーム等が買取可能な物が多いです。
そのような品物の中では、マニアや嗜好家たちの間で高額で取引される物がありますので、価値が分からない物はとりあえず処分しないことをおすすめします。
家具・家電
5つ目は、家具・家電です。
主に不用品回収を行う業者が買取が可能な家具の特徴としては、傷が少なく、状態が綺麗という特徴があります。
家電の場合、年式が新しい(発売年から5年以内)場合、買取可能な物が多いです。
以上の物が主に業者が不用品の中で買取可能な物です。不用品で買取可能な物がある場合、積極的に買取を行うことで不用品回収の費用を安く抑えることができます。
加えて、買取を利用して費用をより安く抑えたい場合、手間にはなりますが、買取だけは別の業者に依頼することもおすすめです。不用品の買取については以下の記事で詳しくまとめています。是非、ご参照ください。


依頼する前になるべく処分
不用品回収を業者に依頼する前に、可能な限り不用品を処分することで費用を安く抑えることができます。
不用品回収業者は処分する物量で費用の大部分を決定します。そのため、不用品回収を依頼するまでにもし時間にゆとりがあるのなら、先に個人で処分できる物を処分することで費用を抑えることができます。先に個人で処分する方法としては家電量販店等で、買い換え時に下取りをしてもらったり、不用品の中で自社製品を無料回収している物を持ち込む、自治体や公的機関が行っている無料回収に依頼する等で処分する不用品を減らし、安く費用を抑えて不用品回収を業者に依頼することができます。
『相見積もり』を依頼する
不用品回収を業者に依頼する場合、事前に見積もりを依頼する場合、『相見積もり』を依頼しましょう。
『相見積もり』とは、一社だけではなく複数の業者に事前の見積もりを依頼することです。『相見積もり』を依頼することで、依頼者が自分のニーズを探求し、業者を選択することができます。また業者側としては、一件でも多くの案件を格闘するため、一社だけの見積もりより費用を安く依頼することができます。
不用品回収の費用を安くするためには、『相見積もり』を利用することが最も簡単に利用しやすいです。
上記のことを上手く利用することで、不用品回収の費用を抑えて依頼することができます。ふようひん
優良業者の選び方


優良業者に依頼するために必要なポイントを紹介します。
クチコミを確認する
優良業者に依頼するためには業者のクチコミを確認することがポイントです。
クチコミは主に過去にその業者に依頼した人が書いているので、GoogleマップやSNSのクチコミやレビューを確認することでその業者の実態が分かるので、優良業者を見つけたい方はなるべく依頼する前に確認しておきましょう。
しかし、ネットのクチコミではサクラを依頼している業者も多いので、クチコミでさらに重視すべきポイントとしては、詳しいレビューの内容や実際に作業を行っている様子の写真が載っている業者の方がより信頼性が高いです。
丁寧な見積もり
優良業者は丁寧な見積もり、詳細な見積書の作成してくれます。
不用品回収業者は丁寧な見積もり、また事前の見積もりを行う際、費用について丁寧な説明、買い取りできる物の有無、追加請求があるのか等、分かりやすい説明、またそれらを料金で表示した見積もり書の作成を行ってくれます。
また繰り返しになりますが、なるべく見積もりは必ず一社のみではなく、複数の業者に依頼することが大切です。
不用品回収に関する資格・許可
不用品回収を行い、処分するためには国や自治体からの資格や許可や認可を受ける必要があります。
必要となる資格(許可)は、不用品回収業者が請け負う業務内容や、対応する業務の範囲、エリアによって大きく異なります。
不用品回収に必要な資格をきちんと持っている業者は基本的には優良業者であることが多いです。不用品回収に必要な資格は以下の通りです。
古物商の許可
『古物商許可』とは、商売として不用品の買取やリサイクル品を利用した販売を行うための許可です。
リサイクルショップの経営や、事業としてオークション販売を行うのに必要となります。
不用品回収業に関わる資格ではないと思わえている方も多いと思われがちですが、不用品回収した品をリサイクルする場合や、お客様から不用品の買取を行う際には「古物商」の資格が無いと違法行為となります。
一般廃棄物収集運搬業の許可
『一般廃棄物収集運搬業』の許可は、一般家庭などから排出される一般廃棄物の収集・運搬を事業として行うために必要な認可です。
不用品を回収した後の積みかえや保管を含む、積み下ろし作業を行うエリアを管轄する市町村長ごとの許可が必要となります。一般廃棄物収集運搬許可業者の名簿は自治体のホームページに掲載されるため、インターネットで認可を受けているか確認することが可能です。
比較的、上記の資格を持っている業者は優良業者であることが多いです。
以上の点を重視して、業者選びに取り組むことで有料業者に依頼できる確率を上げることができます。
まとめ
不用品回収で無料回収は可能なのかについて解説しました。
『不用品回収を無料』で行うことを強調している家のポストに入っているチラシやインターネット上の広告は昨今、度々、見られます。不用品の無料回収はかなり限定的な条件においては行われます。
そのため、『不用品回収の無料回収』を強調している業者に関しては、悪徳業者の可能性が高いです。悪徳業者に依頼してしまうと、金銭のみならず多くのトラブルに発展してしまう危険性があります。
そのためそのような業者に依頼しない様に、悪徳業者を見破るために事前にいくつかのポイントを確認することが大切です。また優良業者を見つけるために事前に確認する必要なポイントも解説しています。
不用品回収をなるべく費用を抑えてご依頼したい場合、以下のサイトからまずは無料の見積もりからご依頼ください。


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